今回はウィステリアのバックアップで使うアプリケーションソフトのご紹介をします。
1、 FileMakerServer
まずウィステリアそのもののバックアップは、前回にも少し出てきましたファイルメーカーサーバーです。設定は「Admin
Console」の「スケジュール」から行います。診療が行われる全曜日のスケジュールをつくって、残す世代を1年分程度残す設定にします。各曜日に52回ぐらいの世代管理設定をすれば約1年、最大99回まで世代管理設定が可能なので、最大値でも問題はありません。もうひとつは、毎日30分おきのスケジュールもつくり、こちらは診療開始の30分後から30分おきに保存する時刻設定で、診療終了時刻より1~2時間後の終了時刻を設定します。こちらも世代管理20~30回にしておくと、2~3日分の保管になります。全曜日を1年分程度、毎日30分を2~3日程度とっておくと、ウィステリアの保存はほぼ問題ないでしょう。
2、 BunBackup
Windows版の無料バックアップソフトの定番とも言えるソフトです。こちらはウィステリアの画像フォルダを保存するのに使います。設定も簡単です。上部「+」マークをクリックして、バックアップ元フォルダとバックアップ先フォルダを指定し「OK」をクリックします。次にメニューの「設定」から「機能表示設定」を選び、「高速ファイルチェック」と「自動バックアップ」にチェックを入れます。その後「設定」の「環境設定」で、「自動バックアップ」「日ごと」をチェックし、「間隔」を1日、「時刻」に指定時刻を入れておきます。「スタートアップ・タスク設定」ではスタートアップにチェックを入れて、「登録」をクリックします。これで設定は終了です。この設定で、毎日指定時刻になるとバックアップをはじめます。勝手に差分バックアップをするので、2回目以降は新たに増えたデータのみを追加保存するので、バックアップ時間はさほどかかりません。このバックアップでは世代管理の必要はありません。
3、 Sync!Sync!Sync!
Mac版では、無料ソフトで適切な物をみつける事ができず、比較的リーズナブルで使いやすいこちらのソフトのご紹介です。こちらも画像フォルダの保存で使いますが、非常に設定がわかりやすく。ほぼ一画面上で完結します。左下の「+」マークをクリックして、バックアップ項目をつくりますが、あとはその画面右側に「名称」、「バックアップ元」、「バックアップ先」を入力、「バックアップ方式」を「追加コピー」にし、「定期的にバックアップを行う」にチェックをして「毎日」で時刻を指定します。これで上記の「BunBackup」と同じような動作をしてくれます。こちらも世代管理は不要です。
バックアップソフトは、有料で高機能なものはたくさんありますが、今回はできるかぎりソフトにお金がかからない方法で紹介してみました。私がサポートをさせていただいている医院様はすべて上記3つの方法で自動バックアップ設定をしています。
FileMakerServerを使わないウィステリアのバックアップについては、私の方でFileMakerで開発したものがございますが、現在プロトタイプテスト中にて、また近々別の機会を持ってご紹介させていただきます。